青山一丁目駅
青山一丁目駅(あおやまいっちょうめえき)は、東京都港区にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
東京メトロの銀座線と半蔵門線、都営地下鉄の大江戸線が乗り入れており、接続駅となっている。各路線とも駅番号が付与されており、銀座線がG 04、半蔵門線がZ 03、大江戸線がE 24である。
Contents
歴史
- 1938年(昭和13年)11月18日 - 東京高速鉄道の駅として開業。
- 1941年(昭和16年)9月1日 - 東京高速鉄道は再編により帝都高速度交通営団(営団地下鉄)へ経営を譲渡。
- 1954年(昭和29年)8月27日 - 銀座線の駅拡張工事が決定[1]。
- 1955年(昭和30年)5月1日 - 銀座線輸送力増強に伴い運行開始となった4両編成の浅草方1両を締切扱いとする[1]。
- 1957年(昭和32年)5月1日 - 銀座線ホームが6両対応に延長され締切扱いがなくなる[2]。
- 1978年(昭和53年)8月1日 - 営団地下鉄半蔵門線の駅が開業。
- 2000年(平成12年)12月12日 都営地下鉄大江戸線の駅が開業し、現在の形態となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄が民営化され、銀座線と半蔵門線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
- 2016年(平成28年)
- 3月26日 - 東京メトロと都営地下鉄との改札通過サービスを実施[3]。
- 4月1日 - 都営地下鉄の管区制実施に伴い、大江戸線は大門駅務管理所から大門駅務管区管轄となる。同時に青山駅務区が設置され、大門駅務区から六本木駅 - 代々木駅間が移管される。
- 8月15日 - 銀座線ホームで、盲導犬を連れてホームを歩いていた視覚障害者の男性が、ホームから線路に転落し、電車に轢かれ死亡する事故が発生[4]。"「日本の鉄道事故 (2000年以降)#東京メトロ銀座線青山一丁目駅ホーム転落事故」"
- 11月 - 5,6日および19,20日に銀座線渋谷駅線路切替工事に伴い、銀座線は当駅 - 表参道間で単線並列運転[5]。
- 2018年(平成30年)
駅構造
半蔵門線ホームと大江戸線ホームの間には連絡改札口(都営管轄)がある。また、銀座線から大江戸線への改札内乗り換えは半蔵門線ホーム経由となる。半蔵門線ホームでの乗り換え案内の標識も都営仕様のものが設置されている。
東京メトロ
銀座線は相対式ホーム2面2線、半蔵門線は島式ホーム1面2線を有する地下駅である。
青山通りの地下に2路線が通っているが、同一フロアにホームがある表参道駅とは異なり、銀座線は地下1階、半蔵門線は地下3階にホームがあり、2018年5月12日4番線に同月19日には3番線に可動式ホーム柵が設置され、同年8月上旬から使用開始を計画している[6]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
銀座線ホーム(地下1階) | |||
1 | 銀座線 | 表参道・渋谷方面 | |
2 | 銀座・浅草方面 | ||
半蔵門線ホーム(地下2階) | |||
3 | Z 半蔵門線 | 表参道・渋谷・中央林間方面 | 渋谷駅から DT 東急田園都市線へ直通 |
4 | 大手町・押上〈スカイツリー前〉・久喜・南栗橋方面 | 押上駅から 東武線へ直通 ( 伊勢崎線 久喜駅および 日光線 南栗橋駅まで直通) |
(出典:東京メトロ:構内図)
- 土休日の半蔵門線渋谷方面からの最終電車は当駅終着である。客扱い後は留置のため半蔵門駅へ回送される。
- 3番線ホーム永田町寄りの壁面にはディスプレイが設置され、常時東京メトロのCMが無音声で放映されている。
- 半蔵門線が当駅から永田町駅まで延伸された際は、同区間が現在のB線(渋谷方面)を使用した単線運行であったが、半蔵門駅まで延伸された時に複線化された。その永田町寄りにはその際使われていたA線からB線に入る片渡り線の痕跡があり、保線車両の留置スペースとなっている。
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銀座線・半蔵門線改札口(2018年4月7日撮影)
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半蔵門線北青山方面改札口(2005年3月29日)
- Aoyama itchome Station-1.jpg
銀座・浅草方面ホーム(2018年3月3日撮影)
- Tokyo-Metro-Aoyama-itchome-Sta-04.jpg
銀座線ホーム(2011年11月)
東京都交通局
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。
大門駅務管区青山駅務区の所在駅であり、大江戸線六本木駅 - 代々木駅間を管理する。
かつては北青山方面改札前に定期券発売所が設置されていたが、後に閉鎖され、自動券売機ブースに併設して自動定期券発売機が設置された。定期券発売所の跡地には、2007年3月30日にナチュラルローソンが開業したが、現在はファミリーマートとなっている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営大江戸線 | 六本木・大門・門前仲町方面 |
2 | 新宿・都庁前・光が丘方面 |
- Aoyama itchome Station-3.jpg
大江戸線改札口(2018年4月7日撮影)
- Aoyama itchome Station-4.jpg
同左、1番線ホーム(2018年4月7日撮影)
- Aoyama itchome Station-5.jpg
同左、2番線ホーム(2018年4月7日撮影)
利用状況
- 東京メトロ - 2017年度の1日平均乗降人員は117,633人である[利用客数 1]。
- 東京メトロ全130駅中31位。
- 都営地下鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は76,116人(乗車人員 38,232人、降車人員 37,884人)である[利用客数 2]。
- 開業当初の乗車人員の見込みは、51,000人であった。
年度別1日平均乗降人員
各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年度 | 東京メトロ | 都営地下鉄 | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 56,252 | 10.5% | ||
2004年(平成16年) | 89,257 | 57,625 | 2.4% | |
2005年(平成17年) | 60,396 | 4.8% | ||
2006年(平成18年) | 95,442 | 63,706 | 5.5% | |
2007年(平成19年) | 103,589 | 8.5% | 69,446 | 9.0% |
2008年(平成20年) | 104,865 | 1.2% | 67,889 | −2.2% |
2009年(平成21年) | 101,080 | −3.6% | 65,117 | −4.1% |
2010年(平成22年) | 99,775 | −1.3% | 64,476 | −1.0% |
2011年(平成23年) | 97,811 | −2.0% | 62,838 | −2.5% |
2012年(平成24年) | 104,434 | 6.8% | 67,755 | 7.8% |
2013年(平成25年) | 109,707 | 5.0% | 71,301 | 5.2% |
2014年(平成26年) | 111,482 | 1.6% | 72,684 | 1.9% |
2015年(平成27年) | 114,447 | 2.7% | 74,879 | 3.0% |
2016年(平成28年) | 115,907 | 1.3% | 76,116 | 1.7% |
2017年(平成29年) | 117,633 | 1.5% |
各年度の1日平均乗車人員数は下表の通り。
年度 | 東京メトロ | 都営地下鉄 | 出典 | |
---|---|---|---|---|
銀座線 | 半蔵門線 | |||
1992年(平成 | 4年)23,452 | 11,534 | 未開業 | [東京都統計 1] |
1993年(平成 | 5年)21,666 | 11,704 | [東京都統計 2] | |
1994年(平成 | 6年)20,586 | 11,493 | [東京都統計 3] | |
1995年(平成 | 7年)20,727 | 11,590 | [東京都統計 4] | |
1996年(平成 | 8年)20,732 | 11,573 | [東京都統計 5] | |
1997年(平成 | 9年)20,907 | 11,679 | [東京都統計 6] | |
1998年(平成10年) | 20,926 | 11,934 | [東京都統計 7] | |
1999年(平成11年) | 20,437 | 11,328 | [東京都統計 8] | |
2000年(平成12年) | 21,584 | 11,814 | [備考 1]14,718 | [東京都統計 9] |
2001年(平成13年) | 26,142 | 14,466 | 21,466 | [東京都統計 10] |
2002年(平成14年) | 26,888 | 15,759 | 24,551 | [東京都統計 11] |
2003年(平成15年) | 27,189 | 17,620 | 27,303 | [東京都統計 12] |
2004年(平成16年) | 26,953 | 17,942 | 28,375 | [東京都統計 13] |
2005年(平成17年) | 27,332 | 18,411 | 29,827 | [東京都統計 14] |
2006年(平成18年) | 28,203 | 19,118 | 31,438 | [東京都統計 15] |
2007年(平成19年) | 30,137 | 20,937 | 34,169 | [東京都統計 16] |
2008年(平成20年) | 26,337 | 24,885 | 33,727 | [東京都統計 17] |
2009年(平成21年) | 24,671 | 25,315 | 32,451 | [東京都統計 18] |
2010年(平成22年) | 24,077 | 25,205 | 32,229 | [東京都統計 19] |
2011年(平成23年) | 23,511 | 24,885 | 31,548 | [東京都統計 20] |
2012年(平成24年) | 25,115 | 26,581 | 33,997 | [東京都統計 21] |
2013年(平成25年) | 25,115 | 28,570 | 35,856 | [東京都統計 22] |
2014年(平成26年) | 26,364 | 28,928 | 36,503 | [東京都統計 23] |
2015年(平成27年) | 27,005 | 29,824 | 37,653 | [東京都統計 24] |
2016年(平成28年) | 27,254 | 30,068 | 37,884 | [東京都統計 25] |
- 備考
- ↑ 2000年12月12日開業
駅周辺
- 新青山ビル(青山ツインタワー)
- 青山タワープレイス
- 本田技研工業本社
- 帝国データバンク本社
- NHK文化センター本社・青山教室
- 東京都道319号環状三号線(外苑東通り)
- 国道246号(青山通り)
- 青山霊園
- 高橋是清翁記念公園
- 東京都立赤坂高等学校
- 港区立青山中学校
- 聖徳記念絵画館
- 草月ホール(草月会館)
- 港区役所 赤坂地区総合支所
- 港区赤坂区民センター
- 警視庁 赤坂警察署
- 駐日ドイツ大使館
- ドイツ文化会館
- 駐日カナダ大使館
- 駐日イラク大使館
- 駐日カンボジア王国大使館
- ユニバーサルミュージック 本社・青山オフィス
- ワールド 南青山オフィス
- 日鉄住金物産 東京本社
バス路線
最寄り停留所は、青山一丁目駅前(外苑東通り)[7]、青山(青山通り)[8]となる。以下の路線が乗り入れ、都営バス、フジエクスプレスにより運行されている。
なお、都営地下鉄大江戸線が開業するまでは、都営バスの田70系統、茶81系統が青山一丁目駅前停留所(外苑東通りと青山通り)[9]に乗り入れており、また、田70系統には青山一丁目駅南口停留所(外苑東通り)[9]が存在した。
- 青山一丁目駅前
- 品97系統:新宿駅西口行 / 品川駅前行(都営バス)
- ちぃばす赤坂ルート:六本木駅前・六本木ヒルズ方面 / 赤坂駅前方面(フジエクスプレス)
- ちぃばす青山ルート:赤坂見附駅方面/表参道駅・六本木ヒルズ方面(フジエクスプレス)
駅名の由来
銀座線を建設した東京高速鉄道が、駅を設置した当時の町名である赤坂区青山南町一丁目ならびに青山北町一丁目より採ったもの。青山南町と北町の境界は地下鉄が走っている青山通りであった。駅名は「青山一丁目」だが、「青山一丁目」という地名は過去も現在も存在しない。ただし、駅上に当たる現在の青山一丁目交差点(青山通りと外苑東通りの交差点)はそれよりずっと以前からその名称であり、交差点上の都電停留所は「青山一丁目」であった。そのため正式町名ではないものの附近一帯は「青山一丁目」と呼ばれていた。
隣の駅
- 東京地下鉄
- 銀座線
- Z 半蔵門線
脚注
- ↑ 1.0 1.1 帝都高速度交通営団史、p.572。
- ↑ 帝都高速度交通営団史、pp.574。
- ↑ “東京都交通局・東京地下鉄 青山一丁目駅で改札通過”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年3月23日)
- ↑ 鉄道事故 盲導犬連れた男性死亡 ホームから転落、ひかれる 東京メトロ銀座線 毎日新聞 2016年8月16日
- ↑ 運休中に明治神宮外苑周辺で行われるイベントにお越しのお客様へ (PDF) , 東京地下鉄(株)
- ↑ 6.0 6.1 6.2 “東京メトロ半蔵門線青山一丁目駅に可動式ホーム柵が設置される”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年6月4日). . 2018年6月5日閲覧.
- ↑ 東京都交通局バス路線図より、2011年2月8日閲覧
- ↑ 楽々エクスプレスの案内、2011年2月8日閲覧
- ↑ 9.0 9.1 都バス路線案内、1997年9月発行、東京都交通局
出典
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- ↑ 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)