ジェイアールバステック

提供: miniwiki
2018/8/5/ (日) 23:39時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
移動先:案内検索


ジェイアールバステック株式会社東京都千代田区に本社を置く企業。ジェイアールバス関東の完全子会社である。

概要

元々は、旧国鉄の関連会社「日本交通観光社」(通称「日交観」)として各地の国鉄バスの駅業務の委託業者を統合するために設立されたものであり、その後、鉄道線の駅の業務委託や旅行業・保険代理業にも進出していた。

国鉄分割民営化に伴い各地域会社への分社化(日本交通観光社本体としては東日本旅客鉄道(JR東日本)管内の事業のみを継承)を経て、JR東日本の子会社であるJRバス関東の子会社(JR東日本の孫会社)となり、JRバス関東の一部事業(高速バスの受託運行など)を担う子会社となって現在に至る。旧・日交観系列会社の中では、スワローツアーと共に元々の本業であった鉄道駅の出札・改札業務から完全撤退した会社であると同時に、東海交通事業と並んで直営で旅客輸送事業を担っている会社でもある。

沿革

業務内容

路線バス事業

ファイル:0403 JR-Bustech KL-LV774R2 front.jpg
事業開始にあわせて導入された
いすゞ・ガーラ 0403(東名ライナー)

概説

2005年3月25日より、東名高速線の東京駅 - 名古屋駅間の一部便の運行を担当している。2012年6月1日からは、東京駅 - 静岡駅間の便も担当している。

乗務員は始発駅の発車前に一旦通路に立ち、挨拶と安全運転宣言をしてから発車する。

なお、ジェイアールバステックは東京以外に拠点がないため、乗務員は東京から名古屋までの通し乗務で、片道運行1回で2日間で往復する1つの行路となっている。静岡便の方は東京~静岡間の日帰り往復運行となっている。また、名古屋ではJR東海バス名古屋支店に入庫・滞泊する。昼行便のみで夜行便の担当はない。

所管路線

  • 東名ハイウェイバス
    • 東京駅 - 静岡駅間(急行便)を1往復、東京駅 - 名古屋駅間(東名経由「スーパーライナー53号・52号」、新東名経由「新東名スーパーライナー17号・22号」)を2往復を担当。
    • 以前は東京駅 - 名古屋駅間のうち4往復(特急便1往復を除いてすべて超特急「スーパーライナー」)を、2010年3月11日までは「ノンストップライナー」1往復を、2014年7月1日から2015年3月18日までは東京駅 - 静岡駅間急行便を3往復担当[4]していた。
    • 路線の詳細については当該項目を参照のこと。
ファイル:JR-bus-Tech-1301.jpg
御殿場プレミアム・アウトレット号 1301
  • 御殿場プレミアム・アウトレット号(東京駅 - バスタ新宿(新宿駅新南口) - 御殿場プレミアム・アウトレット
    • 2012年6月9日からは、土曜・休日には季節便1往復(61号・62号)を運行。
    • 2014年10月1日からは、御殿場プレミアム・アウトレット新宿号を統合。月曜~金曜1日3往復、土曜・休日・特定繁忙日1日5往復体制に増便[5]
    • 2017年4月1日から増便。平日1日7往復、土曜・休日・特定繁忙日1日9往復となる[6]
      • 以前は月曜日~木曜日のみ運行を担当(金曜日~日曜日と祝日・特定繁忙日はJRバス関東が運行)していたが、現在はジェイアールバステックが毎日運行を担当している。
      • 最近では時期、曜日、バーゲンセール期間の需要に合わせて運行本数を増減させている
  • 東京駅 - 御殿場高原時之栖
    • 2012年12月14日運行開始。※運休中
  • かしま号(東京駅 - 水郷潮来鹿島神宮駅
    • 2018年7月13日より運行に参入し、2往復を担当。
    • JRバス関東、関東鉄道京成バスとの共同運行。

過去の所管路線

車両

テンプレート:BusModelImage2 車両は営業開始当初、東京高速バス管理所に高速バス在籍9台だったが、2017年11月1日現在は17台が在籍しており、うち事業開始にあわせて導入された6台がいすゞ・ガーラ (KL-LV774R2) 、御殿場プレミアム・アウトレット新宿号運行開始にあわせて増備された1台は三菱ふそう・エアロエース (BKG-MS96MP) 、JRバス関東から移籍した日産ディーゼル・スペースアローが2台、2012年以降に日野・セレガを毎年1~2台新車購入している(2013年車からは楽座シートではなくメーカー標準シートを採用)。新たに導入された車両のカラーリングは、白をベースに青色・銀色の帯を巻いたデザインである。この車両は「スワローエクスプレス」と命名され、正面には国鉄バスから受け継いだシンボルマークであるツバメを正面からみた図案を配置している。この他、窓下の青帯の中にもツバメを描いているほか、ドア脇にも「JR BUS KANTO」と書かれており、JRバスグループであることを強調している。なお、車両番号は、JRバス関東と異なり、導入年度の下2桁と連番2桁である。

また、「JRバス関東の新しい提案」と称したさまざまな新機軸が盛り込まれた仕様となった[7]

4列シートながらシートピッチを拡大した上、補助席を廃止して座席幅も拡大。肘掛が太いのが最大の特徴。座席形状も長距離乗車に配慮したものとなっている。
  • パソコン電源の設置
最後部4席(9・10番のC・D席)には、ノートパソコン用の電源を用意した。

これらの施策のうち「パソコン電源の設置」以外は、その後のJRバス関東の車両にも採用されている。

全車両とも、客室最前部には案内表示用の液晶ディスプレイが設置されている。

ファイル:JR-bus-Kanto-H658-02426.jpg
JRバス関東より運行を受託する「はさき号」

路線バス運行受託事業

以下の路線の運行(運転・運行管理・整備管理業務)をJRバス関東より受託している。

過去の路線バス運行受託路線

洗車・清掃受託事業

ジェイアールバス関東の支店において、車両の清掃を受託している。

JRバス関東東京支店での受託については、他の支店よりも広範囲にわたり、入庫する全てのバスについて作業を受託している。東京支店が夜行高速バスを多く受け持つ関係上、朝方の入庫車両だけで数十台となり、半数は他社の車両であるが、それらの車両も含まれている。

通常、夜行高速バスの到着後の車内清掃や給油などは、乗務員の担当業務であるが、東京支店において乗務員の作業とすると、それらの待ち時間はかなり長くなる。出庫が早い車両が優先的に作業に入ることになるが、夜までに作業が完了すれば問題ない夜行高速バスの到着後整備はどうしても後回しになり、到着台数の多い繁忙期には乗務員の仮眠時間まで削られてしまう。

このため、東京支店に到着したバスは、会社にかかわらず所定のエリアに停車した上で、乗務員はバスのキーを挿したまま下車してそのまま到着点呼(休憩・仮眠)に入る。それ以降の作業(バスの洗車・車内清掃・給油・駐車)はジェイアールバステックが業務を受託している。

旅客案内業務

JRバス関東コールセンターの電話案内業務の受託などを行なっている。

その他の事業

  • 自動車の洗車・清掃作業
  • 回送バスの運転業務(東京駅日本橋口JRバス関東東京支店間)
  • 駐車場管理業務の受託(大宮駅屋上駐車場)
  • 駅レンタカー業務受託(大宮駅)
  • 従業員輸送業務の受託
  • 飲食店・売店・食堂等の営業
  • 貸自転車業・貸ロッカー業
  • 損害保険代理店業
  • 警備業
  • 不動産の賃貸業

現業機関

注記

  1. 【運行情報】東京-仙台間の高速バスの増便と運行期間延長について(2011年4月1日 JRバス関東 トピックス)
  2. 高速バスを活用した農産物の輸送開始について (pdf)”. 地域活性化物流有限責任事業組合 (2018年4月24日). . 2018閲覧.
  3. 鹿島神宮線運行開始! - ジェイアールバステック(2018年7月10日付トピックス)
  4. 7月1日(火) ダイヤ改正について(ジェイアールバステック 2014年6月11日、2015年2月8日閲覧)
  5. 東京駅・新宿駅~御殿場プレミアムアウトレットのダイヤ改正について(ジェイアールバステック 2014年9月4日、2015年2月8日閲覧)
  6. 御殿場アウトレット線のダイヤ改正をします。(ジェイアールバステック 2017年3月6日、2017年4月16日閲覧)
  7. 公式サイトでダウンロードが可能な「スワローエクスプレス」パンフレットによる。[1] (PDF)

外部リンク