高山市
高山市(たかやまし)は、岐阜県飛騨地方に位置する市である。市町村面積は全国で最も広い。国際会議観光都市に指定されている。
Contents
概要
2005年2月1日に周辺9町村を編入合併したことにより面積が合併前の139.57平方キロメートルから2,177.61平方キロメートルと合併前の15倍以上と非常に広大な市域となった。
この合併により、それまで日本一の面積があった市の静岡県静岡市や町村の北海道足寄郡足寄町を抜き、日本で最も広い市町村となった(日本最大面積の村で、ロシアの統治下にある千島列島の留別村の面積をも超える)。日本で最も狭い市町村である富山県中新川郡舟橋村の627.6倍もある。また、高山市の面積は香川県や大阪府よりも広く、東京都とほぼ同じとなっており、府県の面積よりも広い市町村は全国で唯一である。ただし、山林が市域の92%あまりを占めているため可住面積は限られる。
飛騨山脈の北側に位置する飛騨地方は、雪が多い日本海側の気候である。飛騨は交通の便から隣接する富山県(越中)と経済的文化的な結びつきが強く、両者をまとめて飛越地方とも呼ばれる。[1]
飛騨の小京都
高山市の中心市街地には江戸時代以来の城下町・商家町の姿が保全されており、その景観から「飛騨の小京都」と呼ばれている。観光ガイドでは飛騨高山と記され、全国各地から毎年非常に多くの人が観光に訪れる。また、最近は、「日本の原風景を残す街」として紹介され、日本国外からの観光客も増加している。仏ミシュランの実用旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」では必見の観光地として3ツ星を獲得している。また、2009年3月発行の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009」、2011年3月発行の同グリーンガイド第2版においても3ツ星を獲得している。
指定管理者制度
全国で初めて上水道事業に指定管理者制度を適用した。また、市営住宅に対しても指定管理者制度を適用した。
地理
北東部に飛騨山脈(北アルプス)を擁し、槍ヶ岳や穂高岳などの有名な山々を望む。また、近辺には交通の難所で知られた安房峠や、小説・映画・テレビドラマで有名になった野麦峠がある。
市内に位山、宮峠などの分水嶺があり、高山市を源流とする川は太平洋へも日本海へも流れる。
山
河川
気候
大部分は日本海側気候で、一部地域は中央高地式気候、全域で内陸性気候(ケッペンの気候区分では湿潤大陸性気候、標高800mを超える地域は亜寒帯湿潤気候)を併せ持ち、降水量は多くなく気温の年較差が大きい。
高山中心部においては標高が高いものの盆地であるため夏の最高気温は高く真夏日も多いが、過去に熱帯夜が観測されたことは一度もない。冬は寒さが厳しく、1,2月の月平均気温は氷点下である。日最低気温が-10℃を下回ることは珍しくない。1939年2月11日に観測史上最低の-25.5℃を観測しているが、ヒートアイランド現象により1956年以降は氷点下20℃以下の気温は出ていない。2017年1月18日に-18.1℃の最低気温を記録している。豪雪地帯(旧・荘川村は特別豪雪地帯)に指定されており、高山中心部においても年降雪量は473cmと東北や新潟の都市に匹敵する雪国である。標高が高いため、冬型に加えて南岸低気圧による積雪も珍しくない。積雪の頻度は高いものの例年の最深積雪は50cm~70cm程度であり、1mを超えたのは1934年・1936年・1956年・1981年のわずか4シーズンである。
高山特別地域気象観測所(高山市桐生町、標高560m)1981~2010年の気候資料 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 16.7(62.1) | 18.5(65.3) | 23.4(74.1) | 30.6(87.1) | 32.1(89.8) | 34.7(94.5) | 36.3(97.3) | 37.3(99.1) | 35.4(95.7) | 29.4(84.9) | 23.9(75) | 21.7(71.1) | 37.3(99.1) |
平均最高気温 °C (°F) | 3.0(37.4) | 4.2(39.6) | 9.1(48.4) | 16.9(62.4) | 22.3(72.1) | 25.7(78.3) | 29.0(84.2) | 30.7(87.3) | 25.6(78.1) | 19.2(66.6) | 12.7(54.9) | 6.2(43.2) | 16.6(61.9) |
日平均気温 °C (°F) | -1.4(29.5) | -0.9(30.4) | 2.9(37.2) | 9.6(49.3) | 15.1(59.2) | 19.4(66.9) | 23.0(73.4) | 24.1(75.4) | 19.7(67.5) | 12.9(55.2) | 6.6(43.9) | 1.4(34.5) | 11.0(51.8) |
平均最低気温 °C (°F) | -5.1(22.8) | -5.2(22.6) | -2.0(28.4) | 3.2(37.8) | 9.0(48.2) | 14.6(58.3) | 18.9(66) | 19.7(67.5) | 15.7(60.3) | 8.5(47.3) | 2.4(36.3) | -2.1(28.2) | 6.5(43.7) |
最低気温記録 °C (°F) | -23.5(-10.3) | -25.5(-13.9) | -21.2(-6.2) | -7.6(18.3) | -3.1(26.4) | 1.8(35.2) | 8.1(46.6) | 9.4(48.9) | 3.8(38.8) | -3.5(25.7) | -10.7(12.7) | -19.5(-3.1) | -25.5(-13.9) |
降水量 mm (inches) | 97.2(3.827) | 99.4(3.913) | 122.9(4.839) | 118.9(4.681) | 136.9(5.39) | 172.1(6.776) | 230.9(9.091) | 165.1(6.5) | 235.5(9.272) | 133.5(5.256) | 99.3(3.909) | 87.8(3.457) | 1,699.5(66.909) |
降雪量 cm (inches) | 167(65.7) | 147(57.9) | 54(21.3) | 5(2) | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 0(0) | 7(2.8) | 87(34.3) | 473(186.2) |
% 湿度 | 81 | 78 | 73 | 68 | 69 | 74 | 78 | 76 | 79 | 80 | 81 | 82 | 77 |
日照時間 | 95.6 | 112.8 | 150.9 | 174.6 | 181.3 | 143.0 | 146.5 | 180.5 | 124.1 | 125.8 | 98.9 | 89.0 | 1,623.7 |
出典#1: 気象庁[2] | |||||||||||||
出典#2: 気象庁[3] |
高山(高山測候所)・1961 - 1990年平均の気候資料 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 2.7(36.9) | 3.7(38.7) | 8.1(46.6) | 16.5(61.7) | 22.0(71.6) | 24.9(76.8) | 28.6(83.5) | 29.9(85.8) | 24.8(76.6) | 18.4(65.1) | 12.3(54.1) | 5.8(42.4) | 16.5(61.7) |
日平均気温 °C (°F) | -2.2(28) | -1.6(29.1) | 1.9(35.4) | 9.3(48.7) | 14.6(58.3) | 18.8(65.8) | 22.6(72.7) | 23.4(74.1) | 18.9(66) | 11.9(53.4) | 6.0(42.8) | 0.7(33.3) | 10.4(50.7) |
平均最低気温 °C (°F) | -6.5(20.3) | -6.2(20.8) | -3.2(26.2) | 3.0(37.4) | 8.3(46.9) | 14.0(57.2) | 18.4(65.1) | 19.0(66.2) | 14.9(58.8) | 7.4(45.3) | 1.5(34.7) | -3.2(26.2) | 5.6(42.1) |
出典: 理科年表 |
旧荘川村の六厩地区は、標高が900mを超える東海地方一の寒冷地帯であり、亜寒帯湿潤気候に属し、1981年2月28日には-25.4℃を記録。21世紀に入ってからも2003年1月16日に-23.4℃を観測しているなど、今でも毎年のように-20℃を下回る気温が観測される。
六厩(高山市荘川町六厩、標高1015m)1981 - 2010年平均の気候資料 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 9.6(49.3) | 12.6(54.7) | 17.8(64) | 25.6(78.1) | 27.4(81.3) | 30.2(86.4) | 32.5(90.5) | 33.5(92.3) | 30.8(87.4) | 25.6(78.1) | 20.2(68.4) | 18.0(64.4) | 33.5(92.3) |
平均最高気温 °C (°F) | -0.2(31.6) | 0.7(33.3) | 4.6(40.3) | 12.1(53.8) | 17.8(64) | 21.2(70.2) | 24.7(76.5) | 26.1(79) | 21.6(70.9) | 15.6(60.1) | 9.5(49.1) | 3.0(37.4) | 13.0(55.4) |
日平均気温 °C (°F) | -5.3(22.5) | -4.9(23.2) | -1.1(30) | 5.2(41.4) | 10.9(51.6) | 15.4(59.7) | 19.4(66.9) | 20.3(68.5) | 16.1(61) | 9.2(48.6) | 3.1(37.6) | -2.3(27.9) | 7.2(45) |
平均最低気温 °C (°F) | -11.7(10.9) | -11.8(10.8) | -7.5(18.5) | -1.8(28.8) | 3.5(38.3) | 9.6(49.3) | 14.7(58.5) | 15.5(59.9) | 11.3(52.3) | 3.4(38.1) | -2.6(27.3) | -8.0(17.6) | 1.2(34.2) |
最低気温記録 °C (°F) | -25.1(-13.2) | -25.4(-13.7) | -22.0(-7.6) | -17.3(0.9) | -6.1(21) | -1.4(29.5) | 3.7(38.7) | 6.0(42.8) | -1.1(30) | -8.0(17.6) | -16.4(2.5) | -23.8(-10.8) | -25.4(-13.7) |
降水量 mm (inches) | 152.0(5.984) | 135.4(5.331) | 173.4(6.827) | 175.9(6.925) | 221.2(8.709) | 262.4(10.331) | 331.8(13.063) | 233.6(9.197) | 324.6(12.78) | 165.4(6.512) | 143.8(5.661) | 137.1(5.398) | 2,439.3(96.035) |
日照時間 | 75.8 | 103.3 | 149.6 | 181.6 | 185.1 | 143.2 | 138.2 | 155.6 | 117.0 | 128.3 | 102.3 | 81.7 | 1,563.7 |
出典: [4] |
広袤(こうぼう)
国土地理院地理情報によると高山市の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは80.92km、南北の長さは55.31kmである。 |
地名
高山市の地名を参照
隣接している自治体
他の4つの都道府県と接する市町村としては、高山市以外には京都府南丹市と埼玉県秩父市のみであり、大変珍しい。
以下のうち、大町市・富山市・白山市・大野市とは登山道で結ばれているのみであり、交通機関を利用する場合は他の自治体を経由する必要がある。
テンプレート:段組
歴史
明治維新まで
中世には市街地南東の城山に天神山城が築かれた。天正13年(1585年)、豊臣秀吉の命を受けた領主の金森長近が飛騨高山城を築城した。
元禄期まではここに飛騨高山藩があったが、元禄8年(1695年)飛騨一国は公儀御料(幕府領)となり、高山城は破却された。その後飛騨には飛騨代官(後に飛騨郡代)が設置され代官支配となった。
明治維新後の変動
明治維新の直後には、天領と呼ばれるようになった旧幕領が廃藩置県に先立ってまず府または県という新たな行政単位に改編された。飛騨国は早くも明治元年5月(1868年6月)に飛騨県となり、そのわずか1週間後には高山県となった。明治2年(1869年)には県知事梅村速水の急激な改革に対しての暴動(梅村騒動)が発生する。廃藩置県後の明治4年(1871年)に行われた府県合併により、信濃国の中南信地方の諸県と合併して筑摩県の一部となった。明治9年(1876年)に筑摩県が廃止された後は、当初旧美濃国のみで構成されていた岐阜県に編入され、現在に至っている。
明治から現在へ
- 1889年(明治22年) 町村制施行により大野郡高山町が成立する。
- 1926年(大正15年)10月1日 灘村を高山町に編入する。
- 1934年(昭和9年)10月25日 高山本線が開通する。
- 1936年(昭和11年)1月1日 高山町と大名田町が合併して市制を施行し、高山市が発足する。
- 1943年(昭和18年)4月1日 大野郡上枝村を編入する[5]。
- 1955年(昭和30年)4月1日 大野郡大八賀村を編入する。
- 2005年(平成17年)2月1日 大野郡丹生川村・清見村・荘川村・宮村・久々野町・朝日村・高根村、吉城郡国府町・上宝村を編入する。
人口
高山市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
市長
- 歴代市長
- 初代:直井佐兵衛(1936年 - 1938年)
- 2代:森彦兵衛 (1938年 - 1945年)
- 3代:土川修三 (1945年 - 1946年)
- 4代:日下部禮一 (1947年 - 1959年)
- 5代:岩本晋一郎 (1959年 - 1967年)
- 6代:元仲辰郎 (1967年 - 1975年)
- 7代:平田吉郎 (1975年 - 1991年)
- 8代:日下部尚 (1991年 - 1994年)
- 9代:土野守 (1994年 - 2010年)
議会
- 高山市議会
- 定数:24名
- 任期:2015年(平成27年)5月1日 - 2019年(平成31年)4月30日[6]
- 議長:藤江久子(無会派)
- 副議長:中筬博之(公明党)
会派名 | 議席数 |
---|---|
高山市政クラブ | 7 |
創政クラブ | 8 |
高山市議会公明党 | 2 |
日本共産党高山市議団 | 2 |
無会派 | 5 |
施設
警察
- 本部
- 交番
- 駅前交番(高山市昭和町)
- 石浦交番(高山市石浦町)
- 安川交番(高山市片原町)
- 久々野交番(高山市久々野町無数河)
- 奥飛騨交番(高山市奥飛騨温泉郷田頃家)
- 駐在所
- 上枝警察官駐在所(高山市下切町)
- 緑ケ丘警察官駐在所(高山市山田町)
- 大八賀警察官駐在所(高山市松之木町)
- 丹生川警察官駐在所(高山市丹生川町坊方)
- 朝日警察官駐在所(高山市朝日町万石)
- 清見警察官駐在所(高山市清見町三日町)
- 荘川警察官駐在所(高山市荘川町新渕)
- 高根警察官駐在所(高山市高根町上ケ洞)
- 上宝警察官駐在所(高山市上宝町本郷)
- 宮警察官駐在所(高山市一之宮町)
- 国府警察官駐在所(高山市国府町)
消防
- 本部
- 分署
- 大野分署(高山市久々野町久々野)
- 国府分署(高山市国府町木曽垣内)
- 上宝分署(高山市奥飛騨温泉郷田頃家)
- 出張所
- 丹生川出張所(高山市丹生川町坊方)
- 清見出張所(高山市清見町牧ヶ洞)
- 荘川出張所(高山市荘川町新渕)
病院
- 主な病院
図書館
- 主な図書館
- 高山市図書館 煥章館(高山)
郵便局
- 主な郵便局
文化ホール
- 主な文化ホール
イベント施設
- 高山マウントエース (新日本プロレスなどプロレス団体・ボクシングや各催し会場として使用されている)
- 飛騨・世界生活文化センター - イベント会場、多目的ホール
運動施設・スキー場
- 飛騨高山ビッグアリーナ(高山)
- 高山市中山公園野球場(高山)
- 奥飛騨トレーニングセンタープール(上宝)
- 飛騨高山スキー場(高山)
- 一色国際スキー場(荘川)
- 荘川高原スキー場(荘川)
- ひだ舟山スノーリゾートアルコピア(久々野)
- チャオ御岳スノーリゾート(高根)
- モンデウス飛騨位山スノーパーク(宮)
- 平湯温泉スキー場(上宝)
- 朴の木平スキー場(丹生川)
- 飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア(高根・朝日)
経済
家具の生産など。また、伝統工芸品として一位一刀彫が知られる。
第一次産業
- 農業
高原の気候を利用したトマト、ホウレンソウ、レタス、キャベツの栽培が行なわれている。
この地域の特産野菜としては、宿儺かぼちゃ、あきしまささげ、飛騨一本太ねぎ、飛騨紅かぶ、などがある。
- 畜産
飛騨牛や飛騨フレッシュポークなど質の高い商品を生産。
第二次産業
- 市内に拠点を置く主な企業
- 飛騨産業
- 濃飛乗合自動車
- 和井田製作所
- 日進木工
- テバ製薬高山工場(名古屋市に本社を置くジェネリック医薬品メーカー。出荷額は高山市内の企業でもっとも多く、高山市の収入において観光収益に次ぐポジションとなっている)
第三次産業
- 主な商業施設
主な企業
- 打江精機
- 高山信用金庫
- 飛騨運輸
- 飛騨産業
- 濃飛乗合自動車
- 和井田製作所
- 日進木工
- 平和メディク
- 駿河屋魚一
- タイムリー(かつて高山市内に本社を構えていた、コンビニエンスストアを事業とする企業。2008年11月にデイリーヤマザキに事業譲渡し、店舗名もタイムリーから「デイリーヤマザキ」に変更された)
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
- 友好都市
- 麗江市(中華人民共和国雲南省)
- [[ファイル:テンプレート:Country flag alias ROM|border|25x20px|テンプレート:Country alias ROMの旗]] シビウ市(ルーマニア国シビウ県) [7]
- 昆明市(中華人民共和国雲南省)
- ウルバンバタウン (ペルー共和国クスコ県)[8]
日本国内
- 姉妹都市
- 提携都市
- その他
国際機関
領事館
- 名誉領事館
- 在高山ペルー共和国名誉領事館
国家機関
裁判所
法務省
財務省
国土交通省
厚生労働省
農林水産省
岐阜県
メディア
放送
- 飛騨高山ケーブルネットワーク
- 飛騨高山テレ・エフエム 愛称「Hits FM」(高山親局の他、6ヶ所に中継局を設置している。)
- 岐阜新聞・岐阜放送 ひだ高山総局(後者は総局内に「高山スタジオ」を置いており、同スタジオにおける独自制作番組も放送している。)
- NHK高山支局
- CBCテレビ 高山支局
- 名古屋テレビ放送 高山通信部(取材拠点のみ)
ラジオは、NHKラジオ第1放送、NHKラジオ第2放送、NHK-FM、CBCラジオ、東海ラジオ、岐阜放送ラジオ、エフエム岐阜(エフエム東京系列)が高山中継局を設置している。なお、FM愛知とZIP-FM、InterFM NAGOYAは中継局を設置しておらず、受信は困難であるが、この3局についてはradikoにより聴取可能となった。FM三重は受信困難である。
NHK-FMは高山中継局の他に、NHK宮中継局も設置している。
テレビは、中京広域圏(名古屋に本局が有り、岐阜・愛知・三重の3県をエリアとする)5局(NHK名古屋Eテレ、東海テレビ(フジテレビ系列)、中京テレビ(日本テレビ系列)、CBCテレビ(TBS系列)、名古屋テレビ(テレビ朝日系列))と、岐阜市に本局のある県域放送の2局(NHK岐阜総合テレビ、岐阜放送テレビ(独立局、テレビ東京系列制作番組の放送が多い)が高山中継局を設置している。なお、隣接県の県域放送であるテレビ愛知(テレビ東京系列)と三重テレビ(独立局)は受信不可。
NHK・岐阜放送のみならず、他の一部の放送局でも、支局や通信部を設置するほか、特派員を駐在させている。
新聞
市内を宅配エリアとする新聞に中日新聞、中日スポーツ、岐阜新聞の他、全国紙がある。
情報誌
- ひだっちマガジン : 地元情報に特化した観光客向けフリーペーパー。季刊。
- さるぼぼ倶楽部 : 地元情報に特化したフリーペーパー。月刊。
- 月刊ブレス : 地元情報に特化したフリーペーパー。月刊。
- 情報誌リンク:地元情報に特化したフリーペーパー。月刊。
- 求人情報誌ベストワーク:地元情報に特化したフリーペーパー。月2回
- 高山うまいもんMAP : 地元情報に特化した観光客向けフリーペーパー。季刊。
- ぶらり高山:観光客向けフリーペーパー。月刊。
学校
大学
- 国立
- 私立
短期大学
- 私立
- 高山自動車短期大学(2006年、高山短期大学より改称)
高等学校
- 公立
- 私立
- 高山西高等学校(学校法人飛騨学園が運営)
中学校
- すべて市立
- 日枝中学校
- 松倉中学校
- 中山中学校
- 東山中学校
- 清見中学校
- 荘川中学校
- 宮中学校
- 久々野中学校
- 丹生川中学校
- 朝日中学校
- 国府中学校
- 北稜中学校
小学校
- すべて市立
特別支援学校
その他
- 岐阜県立国際たくみアカデミー木工芸術スクール(岐阜県が運営する公共職業能力開発施設)
交通
航空
鉄道
市の中心となる駅:高山駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
バス
- 高山濃飛バスセンター(高山駅前)
- 新宿、名古屋、富士急ハイランド・河口湖、岐阜、京都・大阪、金沢、富山、白川郷、平湯温泉・新穂高ロープウェイ、松本、扇沢、下呂、飛騨古川、神岡、荘川、秋神温泉などへ路線バス・高速バスが運行されている。
- 平湯バスターミナル
- 高山、新宿、松本、奥飛騨温泉郷、富山、富士急ハイランド・河口湖などへ路線バス・高速バスが、季節運行で上高地、乗鞍岳、名古屋などへ路線バス・高速バスが運行されている。
索道
- 新穂高ロープウェイ
- 第1ロープウェイ:新穂高温泉駅 - 鍋平高原駅
- 第2ロープウェイ:しらかば平駅 - 西穂高口駅
道路
- 高速道路
凡例 : IC - インターチェンジ、PA - パーキングエリア、JCT - ジャンクション
- 東海北陸自動車道:(郡上市) - 荘川IC - 松ノ木峠PA - 飛騨清見IC・JCT - (飛騨市)
- 中部縦貫自動車道:(長野県松本市) - 平湯IC - (丹生川IC※) - 高山IC - 高山西IC - 飛騨清見IC・JCT
- 高山下呂連絡道路(計画)
- 富山高山連絡道路(計画)
- 一般国道
- 主要地方道
- 岐阜県道5号乗鞍公園線
- 岐阜県道39号奈川野麦高根線
- 岐阜県道73号高山清見線
- 岐阜県道74号高山停車場線
- 岐阜県道76号国府見座線
- 岐阜県道87号久々野朝日線
- 岐阜県道89号高山上宝線
- 岐阜県道90号古川清見線
- 岐阜県道98号宮萩原線
- 一般県道
- 道の駅
8箇所に設置されており、その数は全国の市町村で最も多い。
観光
市域が極めて広いため、旧市町村名(高山:大合併前の旧市域)を付記し、大まかな場所を示す。
名所・旧跡
- 名所
- 古い町並み(高山) - 以下の2箇所が重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
- 宮川朝市・陣屋朝市(高山)
- 中橋(高山)
- 平湯大滝(上宝)
- 荘川桜(荘川)
- 臥龍桜(国の天然記念物)(宮)
- 宇津江四十八滝県立自然公園(国府)
- 遺跡・旧跡
- 主な寺院
- 主な神社
- 日枝神社(高山)
- 櫻山八幡宮(高山)
- 飛騨総社(高山)
- 飛騨天満宮(高山)
- 荏名神社(高山 田中大秀・荏野文庫)
- 飛騨東照宮(高山)
- 辻ヶ森三社(高山 飛騨国国分尼寺跡)
- 荒城神社(国府)
- 阿多由太神社(国府)
- 村山天神(国府)
- 槻本神社(丹生川)
- 平湯神社(上宝)
- 栗原神社(上宝)
- 飛騨一宮水無神社(宮)
観光スポット
- 文化施設
- 高山市政記念館(高山)
- 藤井美術民芸館(高山)
- 飛騨民俗村(高山)
- 岐阜県ミュージアムひだ(高山)
- 春慶会館(高山)
- 飛騨高山印籠美術館(高山)
- 飛騨高山美術館(高山)
- 飛騨民俗考古館(高山)
- 飛騨高山まちの博物館(高山)
- 大橋コレクション館(丹生川)
- 平湯民俗館(上宝)
- 光ミュージアム (高山)
- 国立乗鞍青少年交流の家(高山) - 青少年用教育・研修施設
- 飛騨プラネタリウム(清見)
- 飛騨高山テディベアエコビレッジ(高山)
- 温泉
- 自然・他
- 飛騨大鍾乳洞(丹生川)
- 奥飛騨クマ牧場(上宝)
- 御母衣ダム(荘川)
- 飛騨せせらぎ街道(清見)
- ピーチロード(国府)
- 乗鞍スカイライン(丹生川)
- あららぎ湖(久々野)キャンプ場は閉鎖。
- すずらん高原(朝日)
- 野麦峠(高根)
- 穂高岳(上宝)
- 無印良品南乗鞍キャンプ場
- 位山(宮)
祭事・催事
- 高山祭(春:4月14 - 15日、 秋:10月9 - 10日)
- 馬頭の絵馬市(8月1日~15日 山桜神社)
- いで湯まつり・夏(8月)
- 飛騨高山手筒花火打上げ(8月)
- 神山高校文化祭(カンヤ祭)(9月)
- 高山市を舞台にしたテレビアニメ「氷菓」のファンによる有志イベント。
- 雫宮祭(11月5日)
- ふるさと祭り
- 飛騨にゅうかわ宿儺まつり(11月3日)
- 飛騨高山文化芸術祭
- 3年に一度、市内全域で通年開催される文化芸術祭。
- 高山市中パレード
- 崇教真光が毎年11月に秋季大祭を行うにあたり大祭を記念し、大祭1日または2日前に市街地北側の商店街を、真光隊や海外信者らが行進する。
特産品
出身著名人
- 櫟文峰(日本画家、京都東福寺毘沙門堂の襖絵)
- 稲越功一(写真家)
- 江馬修(小説家)
- 垣内松三(国語学者、教科書編集)
- 金森宗和(茶人、金閣寺の夕佳亭は宗和好み、仁清に影響)
- 金子一平(第83代大蔵大臣)
- 金子一義(第11代国土交通大臣・衆議院議員)
- 小坂知子(女子競輪選手)
- 小池潜(山岳写真家)
- 小林史和(陸上選手)
- 清水ミチコ(タレント)
- 鈴木智草(元山梨放送アナウンサー)
- 鈴木尚之(脚本家)
- 高木養根(元日本航空社長)
- 瀧井孝作(小説家、俳人、芥川賞初回からの選考委員)
- 瀧上伸一郎(お笑い芸人、流れ星)
- 田中大秀(国学者)
- たむらぱん(シンガーソングライター)
- トミタ栞(タレント)
- 都竹悦子(ディスクジョッキー)
- 中ノ瀬幸泰(元プロ野球選手)中山中-高山工高
- 中村久子(興行芸人)
- 早船ちよ(小説家、吉永小百合の映画『キューポラのある街』原作)
- 飛騨乃花成栄(1980年代に活躍した大相撲力士、後、年寄・尾上)
- 広重玲子(元TBSアナウンサー)
- 藤村ちか(タレント)
- 前ヶ潮春夫(1950年代に活躍した大相撲力士、旧上枝村出身)
- 牧野英一(刑法学者)
- 牧野良三(政治家)
- 松田まどか(女優)
- 水口聡(テノール歌手)
- 村尾信尚(大学教授・ニュースキャスター)
- 岡田浩樹(文化人類学者)
- 冨田佳輔(俳優)
- 尾崎健一(陸上自衛隊事務官、著作家、出生地は愛知県半田市)
- 山下まゆみ(シドニー五輪女子柔道銅メダリスト)
- 山本健造(哲学博士)
- 吉田絢香(ミュージカル俳優)
ゆかりのある著名人
- 竜鉄也(歌手、自身が作詞・作曲し、高山市を唄った奥飛騨慕情が大ヒット)
- 荒垣秀雄(天声人語、斐太中学出身)
- 江夏美好(小説家、高山高女出身)
- 高橋尚子(ランナー、母親の出身地)
- 山岡鉄舟(幕臣、明治天皇侍従、幼少時に高山で育ち父母を高山で亡くす)
- 広瀬武夫(海軍軍人、「広瀬中佐」として有名、軍神、幼少時に高山で育つ、高山の出身校で教員に)
- 白川英樹(科学者、ノーベル化学賞受賞者、3歳から高山市で育つ)
- 菅原文太(俳優、旧・清見村在住)
- 尾崎豊(歌手、シンガーソングライター、1歳から暫くの間、祖母の家で過ごす)
- 藤井孝男(白川町出身、岐阜4区選出の参議院議員)
- 高野人母美(プロボクサー、モデル、父親の出身地)
当市を舞台にした作品
- 君の名は。(アニメ映画)
- 作品に登場したのは架空の町であったが、隣市の飛騨市周辺が舞台。
- 〈古典部〉シリーズ(TVアニメ、小説)
- 作中では架空の都市名が使用されていたが、作品に登場した街並みが当市と京都府をモデルとしている。
- 星空へ架かる橋(TVアニメ、ゲーム)
- 作中に登場した町は当市宮村をモデルとしている。
脚注
- ↑ 飛越地方とは - 飛越協議会
- ↑ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. . 2013閲覧.
- ↑ “観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. . 2013閲覧.
- ↑ 六厩 年・月ごとの値 気象庁
- ↑ 「村廃止市境変更」『官報』1943年3月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 議員一覧|高山市
- ↑ “10月9日 高山市とシビウ市の友好都市交流に関する覚書サイン”. 駐在日ルーマニア大使館. . 2009閲覧.
- ↑ “ペルー共和国ウルバンバ郡との友好都市提携について”. . 2013閲覧.
- ↑ 高山城跡(岐阜県サイト)
関連項目
- 舟橋村 - 日本一面積の小さな市町村。 ※日本一の一覧も参照。
- さくら心中 - 東海テレビ製作テレビドラマ。市域が舞台となっている。
- 氷菓 - 米澤穂信の小説、またそれを原作とした京都アニメーション制作のアニメ。市域が舞台となっている。
- 崇教真光 (高山市上岡本町に教団本部・総本山を構えている)
外部リンク
白川村 | 飛騨市 | 富山県富山市 | ||
石川県白山市 福井県大野市 |
北 | 長野県大町市 松本市 | ||
西 高山市 東 | ||||
南 | ||||
郡上市 下呂市 | 木曽町 |